登場人物

ニコ・べリック

本作の主人公で、セルビア語読みはニコ・ベリッチ。1978年生まれ、現在30歳で、短い髪型と無精髭が特徴である。東欧系の人種として、現在のセルビア(旧ユーゴスラビア・旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国・旧ユーゴスラビア連邦共和国・旧セルビア・モンテネグロ)で育ち、父親はアルコール依存症でいつも自身の事を罵倒していたが、母親のミリカは母性愛にあふれており、良い環境で育ててあげられなかったことを悔やんでいる。
大きな分岐点となる場面での行動をプレイヤーが選択でき、大きなものとしては裏切ったダルコへの復讐やディミトリへの復讐などがある。また、最後の選択肢で「取引」を選んだ場合は大金と街での安全な暮らしを受け入れてディミトリと再び手を組むものの、またも裏切られ、結婚式を襲撃されてローマンを失う。その後はディミトリに最終ミッションで復讐を果たすが取引を選んだことをケイトに非難され、彼女に愛想を尽かされてしまう。「復讐」を選んだ場合はディミトリを倒して全てが解決したかのように見えたものの、ペゴリーノに結婚式を襲撃されてその流れ弾でケイトを失う。その後は追撃の果てにペゴリーノを倒すが、どちらにおいても心には喪失感が残ってしまう。
『GTAV』においては「リバティーシティにいる東欧の男」という形で触れられており、汚い仕事から一切足を洗っており連絡が取れないとされる。

ローマン・べリック                   
ニコの従兄弟で、現在31歳。リバティーシティには10年住んでおり、父親はニコの父親と兄弟で、ニコの父親と同じくアルコール依存症である。自分の母親は火災によって死亡したと思っているが、実際は戦争中にレイプされた後に殺害されている(ニコはその事をローマンに伝えていない)。ニコや親戚には「アメリカで成功した」という内容の連絡をしていたが、実際はブローカーで小さなタクシー会社(正確にはハイヤーの会社)「Roman Bellic Enterprises」を経営するのみである。人一倍楽天的な性格で、様々な不幸に襲われる自分の境遇を嘆いてもしばらくするとケロリと忘れて「人生を楽しむぞ!」などと豪語していることも多々あり、ニコを呆れさせている。また、ギャンブル中毒で、インターネット上でポーカー等各種の賭博に金を賭け続けては負けを重ねて借金まみれになってしまった挙句、ヤミ金に手を出し、アルバニア・マフィアロシアン・マフィアの取り立てから逃げる日々を送っており、更にこのような金銭トラブルがきっかけとなって誘拐されるが、度々ニコに救出される。また、ストリップクラブ通いが趣味で、本人は自分が魅力的で女性にもてると思い込んでおり、「夜な夜なゴージャスな女性に囲まれ夢のようなひとときを過ごしている」などと軽口を叩いているが、タクシー会社で働いてい
マロリーに対しては真剣に好意を寄せている。

リトル・ジェイコブ
本名ジェイコブ・ヒューズ。リアルバッドマンをボスとするジャマイカ人ギャング「ヒルサイド・ポッセ(Hillside Posse)」の副ボスで、武器・ドラッグ商人。26歳。黄色いサングラスと、後ろで縛ったドレッドヘアーが特徴で、ローマンのお得意様の1人としてその関連でニコと知り合う。その後、その時のエピソードでニコの手腕を認め、以後は仕事を振ってくるようになって親友と呼べる仲となる。冷静沈着且つ寛大な親しみやすい性格であるが重度のマリファナ中毒で、いかなる時も大麻を吸うことが止められない。また、車に同乗すると車内が煙で白く見え、窓から煙が流れ出る。また、ラスタファリ英語で話すため、周りの人間
彼の言葉を解するのに苦労している。
ニコの友人としてドラッグ売買の仕事(麻薬配達ミッション)を斡旋し、また友好度が高くなると、呼び出しに応じて各種銃火器を割引価格で売ってくれるようになる。その後、ストーリーライン上でもブルガーリンの手下からニコを守り、ペゴリーノかディミトリへの復讐を手伝ったりと、しばしばニコの窮地を救い、彼を手助けする。


ブルーシー・キボッツ
高級自動車ディーラー「ブルーシーズ・エグゼクティブ・オート・ガレージ(Brucie's Executive Auto Garage)」の経営者だが、裏では盗難車の売買仲介などを行い、また違法ロードレースにも顔が利く。筋肉質なスキンヘッドの男で、ローマンの友人である。年齢は31歳。マッチョイズムで、自らの筋肉美を自慢することが大好きである。そのため、体を鍛えるのが趣味で、本人曰くステロイドの使用や毎日200個分の卵白の摂取をしている。また、食事にもうるさく、ファストフードや炭水化物が多い食べ物は嫌いで、自身を高めるための様々な理論を持っており、その内に「禁欲」を見出しては六か月の間に性行為自慰行為を絶ったとも語っている一方で、いつかアメリカンドリームを掴むことを公言する。そのため、同様の性格のローマンと意気投合したらしいがローマンと違って、実際に良い部屋に住み、女性2人をはべらせた生活をしている。
ローマンとはインターネットで知り合い、上記のような性格上の一致で仲良くなったようで、ローマンを通してニコに仕事を斡旋し、次第に友人としても付き合うようになる。また、ローマンと共にニコにネットの使い方を教え、車両盗難関連の仕事も基本的にメールを使って依頼し、友好度が高くなると、自前のヘリコプターでリバティーシティの各地に運んでもらえるようになる。
TBoGT」には兄のモーリ・キボッツが登場しており、その兄には頭が上がらないようである。


パッキー・マクレリー
本名パトリック・マクレリーアイルランド系であるアイルランドマフィア・マクレリーファミリーのマクレリー兄弟の四男。29歳だが年齢の割に若く見えるスポーツ刈りの青年であり、左目の下に横一文字の傷がある。ファミリーの実行隊長的な役割を持ち、特にドンであるジェリーが刑務所に入れられてからは事実上1人でファミリーを仕切っている。また、警官になった兄のフランシスを除けば家族を深く愛しており、特に妹のケイトを大事にしている他、ファミリーの自慢話が好きで、何かとかつての栄華や武勇伝を誇ることが多いが、側近の人物からは飽きられている。
エリザベータを介してニコと知り合い、最初の仕事でニコの腕を認めると、連絡を取り合うようになり、次第にファミリーの重要な仕事も依頼するようになる。その後、ダイヤモンドの取引や兄の葬儀では突然の大きな銃撃戦に巻き込まれるがニコと二人で突破し、以降は友人(アクティビティ)として接するようにもなり、妹のケイトをニコに紹介し、仲を取り持とうとしたりする。また、友好度が高くなると車に設置できるリモート爆弾を用意してくれる。
「TBoGT」のエンドロールにおいて、リバティーシティを発つ為に空港の中へと消えていく姿が確認できる。
『GTAV』にも登場。その後汚れ仕事を絶ったニコとは一切連絡を取れておらず、死んだと思っている。


ディミトリ・ラスカロフ
本作における最終的な敵であるロシアン・マフィア「ファウスティン・ファミリー」の幹部で、首領ミカイルの右腕。39歳。ミカイルとはかつてウラジオストクソ連海軍に所属していた戦友として、その後の刑務所時代も含めてつらい時期を共に乗り切ったこともある。また、ファミリーでは恐怖統制のミカイルとは対照的な管理統制で組織をまとめ上げ、怒り(脅迫)のファウスティンに対して冷静(説得)の役割を持つが、その本性は冷酷で、自分と関わりを持った人間を誰彼構わず裏切る。
ドラッグとアルコールに溺れて怒りのままに殺すことしかしないミカイルに頭を悩まし、ニコの同情を買った後に彼にミカイルを殺させたが、直後にニコを裏切る。ミカイル暗殺のための報酬を払うと言ってニコを呼び出したディミトリは実は自分がブルガーリンと組んでいる事を明かし、ニコを亡き者にしようとするがニコはジェイコブの助けもあり、窮地を脱する。その後、ニコのアパートやローマンの仕事場に火を付けてブローカーからニコを追い出す。その後もローマンを誘拐し、ニコを誘き出そうとしたり、マクレリー・ファミリーとアンチェロッティ・ファミリーの人質交換の隙を付くなどしてニコを殺そうとするがことごとく失敗する。また、同性愛者であることネタにリバティーシティ副市長に対しても圧力をかけるが、彼の愛人であるバーニーの依頼を受けたニコに阻止されることになる。終盤でペゴリーノ・ファミリーとビジネス関係を持ち、ペゴリーノと関係があったニコには協力を呼びかけ、その時にニコは復讐か取引を選択することになる。「復讐」を選んだ場合は今までの報復としてニコに殺害される。「取引」を選んだ場合は再びニコを裏切る。その後、ローマンの結婚式に刺客を送ってニコを殺そうとしたが、刺客が返り討ちにされたため失敗する。しかし、その刺客の流れ弾によってローマンが死亡したことでニコの怒りを買い、更にはペゴリーノまで裏切って殺す。その後はニコとの激しい追撃の末にハピネス島まで追い詰められ、最終的には致命傷によって衰弱死した。










        グランドセフトオートW


        
2008年にロックスターゲームズ社から発売された、グランドセフトオート4(以下、GTA4)は、米国のロックスターゲームズ社(Rocstar Games)が発売したゲームソフト。

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